「疑いは人間にあり」

昨日は総勢11名の「箕面謡仲間」「たしなみ塾」の皆様にお越しいただきました。

雨の中をありがとうございました。

皆さまご一緒にお写真撮れなくて残念でした。

左は唐織  右が長絹(枝垂れヤナギ)

初めて能を見る人にとって、どこを見たらいいですか?
と尋ねられることがありますが、

私がおススメなのは「装束の組み合わせ」です。

今日はどんな色の長絹(ちょうけん)(舞を舞う時に着る薄い素材・紗の装束)を選ばれるんだろう。

昨日は能楽堂で「羽衣」と「西行桜」という能があり、この春にぴったりの演目がありました。

「羽衣」の場合、赤の長絹で若々しい天女にしたいのか、

はたまた 白で純粋無垢の天女? 

昨日の羽衣は紫 (2階席でしたので見えなかったのですが、藤だったのかこの柳だったのかな?)

冠はどんなものを選ばれたのか?など演者のコーディネートから見る
天女の心情をイメージするのも楽しいですよ。

もちろん、「すり足」に注目されてもいいですね。
(能楽師はまさか、足に注目されているとは思いませんね笑)

箕面・謡仲間の岡本衣里さんが三保の松原に行かれて撮られたお写真です。見事な大木の松でしたよ。

「羽衣」のみどころは
富士・駿河の国・三保の松原

羽衣を拾ったから自分のモノだと言い張る、白竜という漁師に対し

天女「のう、その衣は こなたのにて候。何しに召され候ぞ」

という言葉で幕があがり登場する天女。

その姿は本来、着るべき装束をつけていない「寂しさ」があります。

その後やりとりがあり、
白竜「この衣を返すと舞曲を舞わないまま、天に上がってしまうだろう」という白竜に対し

天女「いや、疑いは人間にあり。天に偽りなきものを」
という言葉でドキー!!っとします。
確かに猜疑心があるのが人間ですね。

このあと、天女が舞を舞う「序の舞・破の舞」へと進んでいきます。

この時に太鼓が入ることで一気に清々しい華やかさが出て、天女の喜んでいる様子が感じられます

私も現在の「感性を磨く ~花で世界冒険旅行」と「すり足と能楽セミナー」をオンラインで開催中です。

4月レッスンのご案内
☆「感性を磨く ~花で世界冒険旅行」
6日(火) 10時半から 満席
15日(木) 10時半から
24日(土) 10時半から 残2
27日(火) 10時半から 残1
オンラインは各日 14時からです

☆ すり足と能楽セミナー 
(復習ご希望の方も以下の日にご参加ください)
11日(日) 13時半から 残1
14日(水) 13時半から
17日(土) 13時半から 残1

すり足オンラインは10時半からです

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